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フルーツ天国

桃が500グラム20円…!(当時)
中国は果物が安かったです。中国の桃は日本の桃よりずいぶんと小さいのですが、本当に甘くておいしい。桃だけではなくていろんな果物があります。どうして日本の果物ってあんなに高いんでしょうね? もちろん、人件費の問題もあるとは思いますが…

中国には日本にはないいろいろな種類の果物がありました。
たとえば、延辺名産の「りんごなし」。リンゴと梨をかけ合わせたもので、ほんのり赤くなったところのあるナシ、でもちょっとリンゴのような香りがある、そんな果物。

「ホオヅキ」も果物の1つ。
延吉についてはじめての日、外事処(大学の外国人等を管理する部門)の方が買ってきてくださった果物に入っていて、「?????」と思ったことをよく覚えています。日本でもケーキの飾りなどに使われていて、日本では高級品なのではないでしょうか。ちょっとアルコール分があるので、たくさん食べるとお酒に弱い人は酔ってしまうとか。(中国では酔うほどたべられます!) イギリスにも売られているけれど、やっぱり高い食べ物です。

それから、「ライチ」。
日本では最近やっと「生ライチ」の輸入が認められたそうですが、中国では南部で取れるため、北海道くらいの緯度にある延辺でも生ライチが食べられます。おいしいですよ!
延吉では値段は高め、ライチの鮮度もいまいちですが。
たいてい柳の葉っぱがライチの枝と一緒に束ねられていて、ライチの赤と柳の緑のコントラストがとてもきれいでした。

変ったものでは「火龍果」。
真っ赤な皮につつまれていて、中はあけびのようになっています。
日本で見た事なかったし、和名がなんというのかは分からなかったのですが…サボテンの実ではないかと思ったり、なんともエキゾチックなかたちをしています。

それから、初夏になると出回り始めたのが、朝鮮族のおばちゃんたちがたいてい売っている「イルポンエンド(←彼女たちの発音はこう聞こえる」という透明なエメラルドグリーンをした実。透き通っていて、うすーく白の縦じまがついています。マスカットを透明にして縦じまを入れたような感じの果物というとわかりやすいでしょうか? おばちゃんの発音を直訳すると、「日本エンドウ」かも・・・と思うんですが、日本ではみたこともない不思議なもの。「可以試試ロ馬??(試食していい?)」と聞くといいというので、そのまま食べるのだというおばちゃんの言葉どおり口にしてみたのですが、すっぱい!! おもわず「アイヨー、太酸ロ拉、不用!(わ、酸っぱいよ-!いらない!)」と買わずに逃げてしまいました。

このイルポンエンド、その後イギリスでお目にかかることになるとは夢にも思わなかったのですが、「グーズベリー」という名前で売られていました。

中国にある果物、安くておいしいものばかりではありません。安くておいしくないものもいっぱい…たとえば、リンゴはあまりおいしいと思えるリンゴに出会ったことはなかったし、ブドウも水っぽいものが多くてなかなかあたりに出会えませんでした。メロンは外見はとてもおいしそうなのに、水っぽくって「瓜」のようでした。マスクメロンと全く外見は同じなのに、味がない…きっと今回もそうだろう、と思いつつもとってもおいしそうな外観にひかれついつい何度も買ってしまったのも、今となってはいい思いでかな?

そういえば、「ハーミー瓜(漢字忘れた)」という瓜がよくうられていたのですが、年配の先生は「子供のころよく食べたよ!」とよく買ってきていました。「ハミ瓜」という名で以前はよく栽培されていたそうです。私ははじめて目にした果物だったのですが…。中国って懐かしい果物に出会える場所なのかなと先生の話を聞いておもいました。

他にも中国にはいろんな果物があふれています。そういえば、江南地方を汽車でとおりすぎた時、隣の席のおじさんにもってけ、と小玉スイカくらいある「柚子(日本のゆずとは全然違う!)」という巨大ハッサクのようなものをもらってびっくりしたこともありました。ナイフを使ってもなかなか向けないくらい皮が分厚くてびっくり。香港ではこの皮でスープを作ることもあるのだそう。また、ラオスとの国境辺りまで南下したところには冬でもパイナップルやスイカが実っていて、食べたら本当に甘くておいしかったです。

日本も南北に長くて気候も風土もいろいろだけれど、中国にはかないません。私の住んでいたのは北だったけれど、南に行けばいくほど本当にいろいろな果物があって、その土地土地での市場の果物チェックをするのが楽しかったです。
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プロフィール

Xingzi

Author:Xingzi
20世紀末から21世紀初めまで、中国吉林省の延辺朝鮮族自治州の州都・延吉で、日本語教師をしていました。その時の体験記のブログです。
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