延辺パラム
20世紀末から21世紀初めにかけて、中国吉林省にある、延辺朝鮮族自治州で日本語教師をしていた時の日記を載せています。「パラム」とは、「風」という意味の朝鮮語です。
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スケートの季節
12月に入り、日中も氷点下の季節になると、延辺の各地には屋外スケートリンクが登場します。私のいた大学でも毎年、グラウンドに水を撒いて凍らせ、それを機械で平らにしてスケートリングにしてしまいます。そして…12月の体育の授業は「スケート」にはやがわりします。
手作りリングなので、氷の状態は最悪。がたがたで、たくさんの人がすべる割りにあまり氷を平らにしなおさなかったりで所々に大きな溝やひび割れがあり、これを避けたり飛び越えたりしなくてはいけません。そんな中をすべるのはさすがの私も勇気が要りましたが、ただでいくらでも滑れるのが魅力で私もスケート靴を購入して、時々すべりにいっていました。
さて、スケートの好きな私はいいのですが、スケートの嫌いな学生たち、特に一年生にとってはリングの登場は悪夢のはじまりです。1度もスケートをした事のない学生もいたりして、そういうがくせいたちにとっての大きな悩みは「期末テスト」。コンディションの悪いひび割れだらけのリングで滑れるように特訓して、期末テストでは制限時間内に決められた距離を滑らなくてはならないのです。また、彼らの吐いているスケート靴を見ると、「スピード競技用
スケート靴」! 歯が長くて、滑りにくそうなその靴で初のスケートに挑戦しなくてはならないのって大変だろうなと思いました。
期末テストまでにうまく滑れるようにならなくてはいけない!ということで、放課後のスケートリングには必死で練習している学生をよく見かけました。そんな学生たちにいろいろテクニックを教えてもらって、私も「スピードを落とさずにカーブを曲がる方法」を習得! やっぱり、体育で習っているだけあって、学生達のテクニックはかなり高いです。学生達を見ていると、中国で最もロシアに近い「黒龍江省」から来た学生たちにスケートが上手なこが多いです。きっと小さいころからよく滑っているんだろうなと思います。
マイナス20℃の厳しい冬。でもスケートのようにそれだから楽しめることがたくさんあって、さむ~い冬も結構楽しいですよ。
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