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朝鮮語と中国語

私の住んでいた延辺は「朝鮮族自治州」と言うこともあって、街の看板はすべて「朝鮮語と中国語の併記」が義務付けられていました。駅や飛行場のアナウンスも中・朝両方でアナウンスがあります。住民の半数足らずが朝鮮族ということもあり、街に行けば中国語に混じって朝鮮語が聞こえてくるし、テレビでも朝鮮語のニュースがあったり韓国のドラマを字幕なしで放送していたりとここは本当に中国? という感じがします。

また、延辺の学校には朝鮮族のための朝鮮語で授業の行われる学校と、漢族のための中国語の学校の2種類があります。朝鮮語で授業の行われる学校では、漢語(中国語)のクラス以外ほとんど朝鮮語で授業が行われるそうです。小学校から漢語の授業があるので、彼等は小学生から二つの言葉を勉強します。漢族の学校には朝鮮語の学校がないので、そうかんがえると漢族の学校の方が学生にとっては楽かもしれません。

中国では中学校になると、外国語としてもう一つの言語を勉強しなくてはなりません。漢族の学校では英語を教えますが、朝鮮族の多くの学校では日本語と英語の2種類があり、どちらかを選択することになります。 

なぜ朝鮮族の学校には日本語があるのかというと、当時英語の教師が不足していたのに比べ、日本の植民地時代の日本語教育のせいで延辺には日本語の話せる人が結構いたため、英語の先生を要請するよりも日本語教師を養成するほうが簡単だったためとか、日本語は朝鮮語と文法体系が似ているため、朝鮮族にとって学びやすかったためだと聞きました。

この延辺の日本語教育についてはまた後でゆっくり書いていきたいと思います。

さて、延辺にはこんな風に小学校から高校まで朝鮮語系の学校、漢語の学校と2種類の学校があるのですが、「朝鮮族が漢語の学校に通う」とか、「漢族が朝鮮語の学校に通う」こともあるそうです。そうすればバイリンガルになるという理由で…。

実際漢族で朝鮮語の学校に通っている学生はバイリンガルになるようです。また、「朝鮮語のできる漢族」は、「漢語の上手な朝鮮族よりも」北京やチンタオあたりでいい仕事が見つかるのだそうです。

一方朝鮮族で漢語の学校に通っている学生は、もちろん漢語がぺらぺらになります。(朝鮮語の学校に通うと漢語を使う機会がないので、漢語がうまく話せない学生も多いのです)ただ、逆に朝鮮語を話す機会がなくて朝鮮語が話せなくなってしまう子供が多いのだそうです。漢族の場合、朝鮮語の分かる漢族はあまりいないので、漢族と話すときは漢語、朝鮮族とは朝鮮語、と使い分けなくてはならないのですが、朝鮮族のほとんどは漢語が理解できるので、漢語で話せば通じてしまうため、わざわざ朝鮮語を使う機会がないのです。そのため家族にはなしかける時も漢語を使ってしまい「朝鮮語は聞けば分かるけど、話すのはうまくできない」ということが多いのだそうです。

それでも朝鮮族にとって漢語ができるのは有利なことかもしれません。ここは中国、「国語」の中国語ができなければ、いい仕事にも就けないのです。

余談ですが、こんな言葉の問題について考える時、大学時代のマレーシア人のクラスメートのことを思い出します。マレーシアは主にマレー系、インド系、中国系の三つの民族からなる国です。中国系の彼女は子供の時、中国系の学校か、マレー系の学校かを選ぶ機会があったのですが、彼女はマレー系の学校を選びました。なぜなら、中国系の学校は宿題が多いから。マレー語の勉強に加えて毎日漢字を覚えなくてはならないので宿題が多いのです。マレー系の学校に行ったため、彼女は中国語は話せるけれど書けないとのことでした。だから家への連絡はいつも電話だと話していました。当時はその話を聞いても今一つぴんと来なかったのですが、延辺で実際に二言語社会を目の当たりにした今はよく分かります。少しだけ知識が増えたような気がする私です。(大げさ??)
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土足厳禁

中国に行って多くの日本人が戸惑うのは、家の中でも土足OKなこと。もちろん最近の中国人の中には家に入ると部屋が汚れないようにスリッパに履き替える人も多くなってきましたが、普通は土足。洛陽の大学に留学していた妹は、きちんとラインをひいてここからは土足厳禁、としていましたが、掃除にきてくれるおばさんが靴を脱いでくれないらしく、結局は室内土足で暮らしていました。

協力隊の同期の中国隊員の人にも室内土足禁止にして頑張っている人もいましたが、たとえば何かの修理にきたおじさんなど、頑として靴を脱がない人がいたそうです。粘りに粘って脱いでもらったら靴下に穴があいていたとか、ものすごく足が臭ったので、無理にお願いしないほうがいいという話も聞きました。


でもそれは延辺以外の中国の話。延辺では朝戦族が多いので、漢族でもなれているのかなにもいわなくても靴を脱いでくれることが多いです。漢族でも、修理の人やミネラルウォーター配達の人などは、「靴脱ぐ??」と家に入る前に聞いてくれます。「うん」というとめんどくさそうですが脱いでくれます。

また、靴を脱ぐところと脱がないところの区別がはっきりしていて、私のアパートは玄関先だけカーペット代わりにシートがしいてあり、そこで靴を脱ぐようになっていました。また、他の人の家にいっても日本のように玄関を入ったところが土間になっていたりと、どこまでが靴ゾーンか分かるようになっています。

また、延辺のレストランに行くと座敷があります。朝鮮料理のお店だけでなく中華のお店にもです。中国の他の地域には正座してすわれるような座敷なんてないようで、延辺に来た日本人は感動していました。もちろん、他の地域からきた中国人も感激。一度北京からお客さんがきたのですが、その時、北京人のメンバーは座敷にびっくり。足が痛いといっていたけれど、しっかり記念写真まで取っていました。

こんな風に書くと延辺の漢族は朝鮮族の室内土足厳禁、床に座る習慣になれているかのようにおもうかもしれませんが、「なれてはいるけどイヤ」という人も少なくないみたい。一度漢族の女の子と親しくなったことがあったのですが、椅子とテーブルのないお店は足が痛いからイヤ、日本人の家に一緒にいったら床に座るのは汚いからイヤ、といわれました。

漢族の人って、床に寝たり座ったりしないから床にゴミを捨てるのは平気だったり、床が汚くても靴をはいているから気にしないのですが、そのかわり床は汚いもの、と考えるようです。漢族風に言うと、そんなところに座るなんて、座るどころか寝るなんて、朝鮮族は汚い、ということになります。それに比べ朝鮮族の方はというと、床に座るので床はいつもピカピカ、きれいに掃除されています。(ほんと。)損な朝鮮族の目からすると、漢族の家は床が汚れても気にしないし、赤ちゃんが床でおしっこしてもあんまり気にしなかったり(ほんと…床でさせてモップでひと拭きなんてことも…)、漢族の家は汚い、ということになります。そんな両者の言い分を聞くと、きれいと汚いの違いって、考え方の違いなんだろうな、って思います。

では、中国の人から見ると日本の土足厳禁、の習慣ってどうみえるのでしょうか? イギリスにいても、「SKY」という衛星放送が受信できれば中国の「鳳凰衛星電視台」という中国語放送を見ることができるのですが、この間、その中の「名人面対面」という台湾のトーク番組で、この間日本通のゲストたちが日本の室内土足禁止の習慣について話をしていました。ゲストの人は、家に入ったらまず靴を脱ぐ。脱いだら家の人が靴の向きを帰るときのために向き変えてそろえてくれる。家の中では台所でスリッパを履く人が多いとか、話をきいて、司会者いわくは「細かい! めんどくさい!」とのこと。その話ゲストの人が一番強調していたのがトイレでスリッパをはくこと。

「トイレといっても便座に座る以外は動けないようなちっぽけなスペースなのに、その部屋用にスリッパがあるんですよ! 歩くこともできない狭い場所なのに!」

その話をきいて司会の人は信じられない、という感じでした。しきりに、「日本人は細かい、そんなめんどくさいことをするのか」といっていました。

さて、土足禁止といえばもちろんここイギリスもそう。ヨーロッパ人にくらべ、イギリスでは室内土足禁止にする人が多いようで、ヨーロッパからの留学生達の中には「めんどくさい。細かい。うるさい。」という人もいます。なぜイギリス人の土足禁止率がヨーロッパ人に比べ多いかというと、雨が多いから。泥だらけのの靴でカーペットが汚れるのがいやだからだそうです。

ただ、イギリスではお客さんに「靴を脱いでください」というのは、非常にしつれいなのだとか。「おまえ、靴汚いぞ。脱げ」といわれているように思うな感じがするのでしょうか。イギリスではもしその家の人達が家に入ってすぐスリッパに履き替えていたら、自分から「靴脱ぎましょうか?」というのが礼儀なのだそうです。

たかが土足、されど土足、ところ変わればいろいろですね。

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変身写真

変身写真とは正式名称を「明星照片」とか「芸術照片」といいます。直訳すると、「スター写真」、「芸術写真」です。「スターみたいな写真」です。派手な衣装を来てお化粧をして、かなりくさい(またはぶりっ子)ポーズでとった写真のことです。見本をお見せできないのが残念です。よく中国人のうちにはこの変身写真が貼ってあります。私もこの間、見てしまいました…学生のおかあさんが、少女のように美しく写っている写真を…。このおばさんがこんなにきれいになれるのなら、私も!!…と思ったわけではありませんが(それも少しありますが)、先輩隊員たちからもいろいろとうわさをお聞きする中国で有名な変身写真に、たまたま延吉に遊びに来ていたT隊員と挑戦してみました。

今回のもともとの動機は、T隊員が延吉に来た記念に、ここでしか撮れないチマチョゴリ(朝鮮女性の民族服)で写真を撮ろうということでした。私は、「明星个片」という中国名を知らなかったため、こんなチマチョゴリの写真を撮りたいのだ、と店先の写真を指差しながらお店の人に言いました。するとお店の人は、5枚撮って3枚選んで40元、ということでした。おかねをはらってまずはメイク。私はもともと二重なのですが、片方の二重がはっきりしていないということで、両面テープで二重を「もっとパッチリ」に改造しました。そしてドーランのようなものを塗りたくって、顔を作っていきました。メイクが終って、めがねをかけて見てびっくり。感想は、…怖い。写真にすれば、きれいに写るのかな、と思って、めがねをはずしました。

ところで、T隊員が顔を作っている間に私は、見本としておいてある、「明星个片写真集」を見てみました。これは、明星个片をたくさん撮って、写真集にしたものです。始めの二つくらいは、かわいい子供の写真集でした。次のは、若い女性の写真集でした。そして次のは…開いてびっくり! セミヌード写真集だったのです!! 中、中国でもこんなのを撮る女の人がいるんだ…とどきどきしながら見てみました。が、ページをめくっていると、なんか変な感じがするのです。よ~く見ると…ん? 目もとがちょっと…。…こ、これは! 上手にお化粧をしてありましたがやはり、年齢は隠せないものですね。見てはいけないものを見てしまったきがして、あわてて写真集をとじました。

その後私達はチマチョゴリに着替え、写真をとりました。チマチョゴリで5枚写真を撮るかと思ったら、一枚しか撮ってくれません。??と思っていると、衣装を換えてまた撮るとのこと。どんな衣装だろう? とちょっとどきどきしながら2階へ上がりました。

2階へ上がると、髪型を換えるとのこと。わたしはなんと、髪を頭の上の方で二つに結んだ髪方になりました。T隊員はポニーテール。私は、この歳でこんな髪型…?と思いつつも、「西洋人形みたいよ!」とカメラマンのお姉さんに言われ、そうなのかなあ、とちょっと機嫌をなおしました。渡された衣装は、テーマは不良少女? といった感じの衣装。でも、きっときれいにとれているに違いない、と思いなおし、カメラの前で笑顔を作る私だったのでした。結局私達は、写真を撮るたびに衣装を換えました。私は、一枚は蜘蛛の巣のような背景の前で、一枚はバドミントン少女風、もう一枚はヘソだしルック、もう一枚は…忘れましたが、とにかく、かつらをつけたりはずしたり、一時間半に渡って撮影をしました。

さて、写真のできは…、やっぱりこわい! ひきつった笑顔に変な衣装。チマチョゴリの作品はまあまあのできですが、後は一目見てすぐ、破って捨てようかと思いました! が、謀先輩隊員曰く、
「違うよXingziさん、変身写真ってのは、うけねらいで撮るものなんだよ。こうやってみんなに見せて、笑ってもらうためのものなんだよ! 話題と娯楽の少ない中国では、こういうものも必要なんだよ!」

この先輩隊員の一言で、私はその写真を捨てるのをやめました。写真を見て、大いに笑ってください!
ちなみに、まあまあかな、と思ったチマチョゴリの写真を、彼に見せてみました(他のは絶対見せられない…)。…一目見て、「変。」と一言返ってきました。くやしいので、素晴らしい芸術的作品ができるまで、また挑戦するつもりです。2年の間に撮れるといいのですが…。

プロフィール

Xingzi

Author:Xingzi
20世紀末から21世紀初めまで、中国吉林省の延辺朝鮮族自治州の州都・延吉で、日本語教師をしていました。その時の体験記のブログです。
(ブログ内容の無断転載はお断りしています。)

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